マイナスイオン
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イオンとは、電荷をもつ原子、または原子団のことをいいます。原子には原子核があり、中心には陽子と中性子が存在します。陽子(十)の数が6個だとすると、原子はそれと同数の電子(一)をもち、バランスを保っています。
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この電子が1つ飛び出してしまう状態を酸化、プラスイオンといい、逆に電子が1つ余分にある状態をマイナスイオンといいます。人体の神経系には電気信号が流れていて、プラスイオンとマイナスイオンが交互にバランス良く配列されることで、脳の指揮命令がスムーズになるという仕組みがあります。ところが、現代のように大気汚染や電気・電子機器から放出される電磁波など、プラスイオンの多い環境で暮らしていると、イオンのアンバランスが生じてきます。
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このため、日常生活に積極的にマイナスイオンを採り入れ、心身の健康に役立てようとした商品が多く出ています。マイナスイオンは水と空気が勢いよくぷつかったときに一番多く発生します。滝のそばなど自然の中で気持ちがいいと感じるのはそのためで、これは「レナード効果」と呼ばれています。
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マイナスイオンを発生させるものとして、サンゴやトルマリン鉱石が知られており、外的な力が加わったり、温度が変化すると、マイナスイオンを発生させます。備長炭や竹炭なども、外的な力が加わったり、風が当たると、マイナスイオンを発生させます。寝装品には、電気によってマイナスイオンを発生させる健康機能寝具、鉱石や炭を入れた敷きふとん、枕などがあります。ほかに毛布、パッド、掛けふとんの側地など、マイナスイオン加工の施された数多くの商品があります。