備長炭

備長炭の歴史は古く、そのルーツは平安時代から焼かれていた熊野炭といわれています。江戸時代の元禄年間に紀州田辺藩城下(和歌山県田辺市)で、
炭問屋をしていた備中屋長左衛門が売り出したことから、備長炭といわれるようになりました。かつての日本農林規格(JAS)では硬度15度以上の木炭を白炭、それに満たないものを黒炭としていました
が、白炭の代表格が備長炭です。ウバメガシを使った紀州産のみに限定する場合もありますが、紀州産に次いで評価の高い高知産(ウバメガシ)、宮崎産(カシ)も、それぞれ土佐備長炭、日向備長炭と呼ばれています。そのほか、産地を問わず白炭全般を備長炭と呼ぶこともあり、最近では中国など、海外で生産された白炭が、備長炭として販売されている場合もあります。備長炭は多くの炭の中でも硬く、気孔の密度が高いのが特徴で、

1, 血行を促進する遠赤外線効果
2, 抗菌・消臭・調湿効果
3, 気分をそう快にするマイナスイオン効果、などがあるといわれています

備長炭入りのシートを重ねて使う枕や敷きふとん、細かく砕いた備長炭の粉をポリエステル繊維に練り込んだふとんの中わた、カバリング、タオルなど、備長炭はいろいろな種類の寝装品に使用されています。