立体キルト

羽毛の偏りを防ぎ、羽毛の特性を十分に生かすため、羽毛ふとんのキルティングにはいろいろな工夫がされています。
キルティングの構造には、平面キルトと立体キルトがあり、羽毛量の少ないダウンケットには平面キルトが、比較的多い羽毛ふとんには立体キルトが施されています。
立体キルトは、キルティングの部分に垂直にテープを入れ、立体的な空間を作りだしたものです。縫い目のくぼみが補正されるので、羽毛をより多く、均一に入れることができます。
このため、カサ高が出て、羽毛が薄くなる部分が少なくなるので、保温性はよくなります。
立体キルトの変形としては、スタックキルト(カサ高性をより大きくするために、上下2層別々にキルティングしたもの。熱の発散を最小限にとどめ、保温性をアップさせる)や、シームレスキルト(立体キルトのテープを、ミシンを使用せずに熱融着などで側地につけたもので、縫い目がない分だけ熱の発散量が少なく、保温性がいい)などがあります。