無撚糸

無撚糸とは、撚りがない、またはほとんどない綿の糸のことです。
綿は元来繊維が短く、そのままでは糸にはなりません。そこで普通は、短い繊維に撚りをかけて繊維どうしを互いにからませて糸にします。
それに対して無撚糸は、次のような方法で撚りのない糸をつくります。

1, 左撚り(Z撚り)の綿の単糸に、水溶性ビニロンを綿糸の撚りが解ける向き(右撚り、S撚り)に巻きつけて糸にする。それにより、綿糸は撚りがない、またはほとんどない状態になる

2, 綿の繊維を、撚りのない状態のまま水溶性ビニロンの繊維で包みこんで糸にする。ほかにもいくつかの方法があります。

製品化する場合はいずれも、この無撚糸を使って織物やニットをつくり、そのあとで湯洗いしてビニロンを溶かします。それにより、撚りのない綿糸だけが残った織物やニットができます。無撚糸を使った製品は吸水性が優れ、ボリュームがあり、肌ざわりが非常に柔らかいのが特長です。しかし一般的な綿製品に比べて強度が劣り、毛羽抜けしやすいなどの欠点があります。
寝装品では、タオルやタオルケット、バスローブなどのタオル製品や、ニットシーツなどに使われます。