朱子織

朱子織は、義、綾織とともに綿織物の基本的な織り方の1つです。
経糸か緯糸のどちらか一方が4本以上浮き、交差点が規則的に飛んで、位置をずらしている織り方で、代表的なものにサテンがあります。経糸か緯糸をできるだけ長く平行して布地の表に織り出すために、経糸と緯糸の組み合わさった点をできるだけ少なく、織物としての形を保てる範囲内で最小限にします。
こうすると、布地の表面が鏡のようになるので、光をよく反射し、美しい艶が出ます。経糸が表に多く出たものを経朱子、緯糸が多く出たものを緯朱子といいます。
また、1つの区問の組織に経緯5本ずつの糸を使った朱子織を5枚朱子といいます。朱子織でできた羽毛ふとんの側地はほとんどが5枚朱子で、織り糸が細くなるほど軽く、しなやかになりますが、価格は高くなります。