ラクトロン

ラクトロンは、トウモロコシなどのデンプンから採れる乳酸を原料とした合成繊維(ポリ乳酸繊維)です。石油ではなく、植物を原料とした合成繊維なので、使用後に廃棄・埋め立てされた場合も、土の中や水中の微生物によって炭酸ガスと水に分解されます。
炭酸ガスは光合成によって再び植物に取り込まれ、デンプンの生産に役立ちます。また、ラクトロンは焼却された場合でも、Nox(窒素酸化物)が発生せず、燃焼熱がポリエチレンなどの3分の1程度なので、焼却炉を傷めることがありません。
ラクトロンの繊維は、ナイロンやポリエステルとほぼ同じ強度と伸度をもっており、ドライでさらっとした肌ざわりで、シルクのような光沢があります。自然循環・非公害のエコロジー繊維として注目されているラクトロンは現在、衣料晶をはじめ、植生用のネットや漁網、医療用ガーゼなど、幅広い分野で用いられています。寝装品としては、側地と詰め物にラクトロンを使った掛け・敷きふとんや毛布などが市販されています。