有限会社  ふとんの橋本

『免疫力を高めましょう、そして・・・健康長寿!!』

〜当店が全力でサポートします。〜

福島県大沼郡会津美里町字高田甲4450
代表取締役  橋本 秀一
機能性寝具研究会会員

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詰めもの


■羽毛(ダウン)の質の違い
羽毛ふとんの詰めものには、主に食用の家禽として、世界中で大量に飼育されているグース(ガチョウ)と、ダック(アヒル)の羽毛が使われています。また、羽毛の形状の違いによって、ダウンとフェザーに分けられます。グースは野生のガンを家禽に、ダツクは野生のカモを家禽に、それぞれ改良したものです。同じ条件で飼育された場合を比較すると、グースの方がダックよりも、次の理由で優れています。


○グースの方がダックよりも体形が大きいため、ダウンボール(タンポポの綿毛のような球状のダウン)が大きく、空気をたくさん含み、カサ高性に優れている。


○ダウンの小羽枝の三角形の節が、ダックは先端に片寄って集中しているが、グースの節は間隔も長く、平均的に根元まである。このためグースの方が、羽毛同士が絡みにくく、カサ高性に優れている。


○グースの方がダウンの羽枝、小羽枝が細くて軟らかく、ふとんに使用した場合に肌添いが良くフイット感がある。


■ 羽毛のカラーと品質


グースにもダックにも、ホワイトとグレーがあります。側地から色が透けず、清潔そうに見えることから、一般にホワイトの方が人気があり、価格が高いのですが、品質面ではほとんど差がありません。むしろグレーの方が羽毛に若干弾力があるともいわれています。ダウンの中で最高級品といわれ、高価なアイダーダックも茶色です。


■ 産地による違い


主な羽毛の産地は、ヨーロッパではハンガリー、ポーランドなどの東欧諾国とフランス、アジアでは中国で、中国は世界最大の生産地です。ダウンベルトと呼ばれる北緯45-53度付近で飼育されたグースは寒さから身を守る機能が発達し、保温性に優れていることから、価格の高い羽毛ふとんに多く使用されています。ヨーロッパ産やカナダ産のグースは、アジア産のものに比べて体が大きく、ダウンボールも大きいので、カサ高性に優れています。しかし、同じ原産国のものでも、品質にバラつきが見られるのも事実です。


■ 採取方法による違い


手摘み(ハンドピック)は機械刈り(マシンピツク)に比べ、ダウンを傷めません。このため、長年使用しても羽毛の切れが少なく、品質が持続しますが手間がかかるため価格が高くなりがちです。したがって、一般的には機械刈りの羽毛が使われています。


■ 飼育期問による違い


グースもダックも、主な飼育目的は食肉用です。このため、若鳥の肉の需要が多く、その副産物である羽毛も、成鳥に至っていない若鳥のものであるケースが多くなります。しかし、このような鳥の羽毛は、マザーグース(親鳥)に比べ、弾力性やカサ高性が不十分で、保温力も劣ります。鳥の種類や飼育環境も大切な要素ですが、飼育期間が羽毛の品質に及ぼす影響が、最も大きいといえます。したがって、グースでも飼育期間の不足したものは、十分育ったダックよりも劣る結果となり、必ずしもグースがダックより優れているとは限りません。しかし、これらの情報が消費者に届くことは少なく、品質の善し悪しを判断するのは、とても難しいことです。


■ 洗浄による違い


海外から輸入された羽毛(原毛)は、多くの脂肪分を含み、土や砂、ゴミなどが付着しています。これらを取り除いた後、水と洗剤を使って羽毛を傷めないように洗浄されます。製品として輸入されたものや、安い羽毛ふとんの中には、この洗浄が不十分なために、悪臭がする場合が多いようです。


■ 羽毛の加工による違い


水洗いをした羽毛にもう1度水蒸気をかけてから乾燥させ、ダウンボールに張りをもたせるバイオアップ加工や、ダブルトリートメント加工が施された羽毛を使用したふとんもあります。

側地


■ 素材による違い
ふとんの詰めものを包んでいる布地を側地(側生地)といいます。羽毛ふとんのドレープ性(肌添いの良さ)と透湿性は、側地に使われる素材によって異なります。


また、羽毛ふとんの使用期間は一般的に長いので、側地にも強度と耐久性が求められます。普及品の側地は綿サテンが多く、高級品には海島綿、スーピマ綿、新彊綿などの超長綿やシルクなどが使われます。


超長綿とは、34.9ミリ以上の非常に長い綿繊維のことです。超長綿の側地は肌ざわりがよく、しなやかで、ガサガサと不快な音を立てることはありません。しかし、同じインド超長綿といっても、価格差が大きく、産地によって品質が異なります。超長綿にもピンからキリまであると考えたほうがいいでしょう。


■ いろいろな加工による違い


高級品には備長炭や松果炭、サンゴなどによるマイナスイオン加工や、SEK抗菌防臭加工、アレルギーの症状を和らげる甘草エキス加工など、特色のある加工の側地を使った羽毛ふとんもあります。

キルティング


■平面キルトと立体キルト
軽くて暖かという羽毛の特性を生かすため、羽毛ふとんのキルティングには、いろいろな工夫がなされています。


キルティングには平面キルトと立体キルトがあり、羽毛量の少ないダウンケットには平面キルトが、羽毛量の多い羽毛ふとんには立体キルトが施されています。


立体キルトは、キルティングの部分に垂直にテープを入れ、立体的な空間を作り出したものです。縫い目のくぼみが補正されるので、羽毛をより多く、均一に入れることができ、羽毛の片寄りを防ぎます。特殊2重構造で、身体に接する部分に縫い目がなく、保温性やフィット性をより高めたものなど、立体キルトにはさまざまな変形タイプがあり、高価格の羽毛ふとんには、複雑なキルトのものが多くなっています。

既製品かオーダーか


■ 既製品
既製品の羽毛ふとんには、高級品から普及品まで、いろいろなタイプがあり、消費者が購入する羽毛ふとんの主流は既製品です。また、デザイナーズブランドやハウスブランドなどは、各メーカーの品揃が豊富です。


既製品は細かな注文をしなくても、多くの商品の中から、気に入ったものを選ぶことができるので、オーダーのように、細かな注文が面倒な人には適しています。また、すぐに入手できるので、急いで使いたい人には便利です。


■ オーダー


オーダーで羽毛ふとんを作るメリットは、暑がりや冷え性など使う人の体質や、寝室の環境、好みのサイズなどに合った、自分だけの1枚が手に入ることです。寝室の温度は、木造あるいはコンクリート、南向きか北向きなどで、かなり違います。


寝装品専門店の多くは、その店が取引しているメーカーが定めた方法に従って注文を受けていますが、羽毛や側地を独白に入手して、オリジナル商品に力を入れている店もあります。専門店や売り場の人に相談し、


1. ふとんのサイズ
2. 羽毛の種類と重量
3. 側地
4. キルティングのパターン


を決めます。羽毛や側地のランクによってかなり幅があります。
オーダーというと、既製品よりも割高であるというイメージがありますが、価格にかなり幅があるので、一概にオーダーが高いとはいえません。納期は10日から4週問程度です。

販売方法


■ 寝装品専門店
専門店の多くは、高級品から普及品まで、いろいろな価格帯の品揃えをしています。店内には羽毛のカサ高が比較できる見本や、産地のパネルなどが置かれ、販売員から商品の説明やアドバイスを受けることができます。また、商品に直接触れることができ、価格の違うものを比較検討することができます。既製品だけでなく、オーダーに力を入れているところもあり、きめ細かなアドバイスを受けることができます。


■ デパート


お店によって、羽毛ふとんの販売コーナーの規模はいろいろですが、専門店同様、羽毛や側地の見本を置き、特に高級品やオーダーに力を入れています。専門店よりも比較的白由に商品を見ることができますが、販売員によって商品知識に差があります。


■ スーパー


気楽に商品を見ることはできますが、専属の販売員はいません。また、適切なアドバイスが受けられる店も少ないようです。多くのスーパーは1~6万円くらいの普及品を取り扱っています。


■ ディスカウントストア


流通システムを合理化しているので、高級品が安く売られている場合も、たまにあります。また、専属の販売員はいないことが多いようですが、店によってはオリジナルの羽毛ふとんを販売しているところもあります。


■ 訪間販売


販売員が直接消費者の家を訪ねて商品を見せ、説明をして販売する方法です。
セットで数十万円の高額品が多く、複数の商品をもっているケースもあるので、よく比較検討して選ぶことが大切です。また、販売員の説明に納得がいくかどうかがカギになります。


■ 通信販売


テレビや通販雑誌などを見て商品を選びます。1~4万円台の廉価品が多く、商品を直接手にとって見ることはできません。クーリング・オフ制度は適用されませんので、返品条項を必ず確認してください。


■ インターネットショッピング


パソコンの画面上に出ている情報を見て、商品を注文する方法です。ホームページには写真も多く、オリジナル商品などが詳しく紹介されている場合もありますが、低価格のものが多く、実際に手にとって見ることはできません。支払い方法などの詳細は確認を。